状況に応じて電気代も変わる!?地域全体の電力を一括管理する北九州市!

北九州市は、CEMS(地域エネルギー・マネジメント・システム)と呼ばれるシステムの実証実験を始めました。CEMSとは、地域のエネルギーの流れを最適にするものです。
CEMSの実証実験を行うのは「北九州スマートコミュニティ創造協議会」。協議会は、実験のため「地域節電所」を設立しました。

地域節電書とは、地域の電力状況を把握し、適切に送電を行います。
今回作られた地域節電所は、北九州市八幡東区東田地区におけるエネルギーの流通を管理します。
天然ガス、太陽光発電、風力発電の発電量と、実証実験に参加する230の世帯、50の事業者の電力需要を把握しています。
地域全体のエネルギーの需要と供給を把握することで、安定したエネルギーの供給を目指します。

東田地区では、地域で発電した電力を蓄電池へと一旦集め、それを需要に合わせて再配分します。
太陽光発電などは、自家発電自家消費、といったイメージがおおきいですが、くもりや雨の日といった天候に発電が大きく左右されます。このようにいったん全てを集めて配分し直す方法をとることによって、再生可能エネルギーにつきものの「不安定さ」を小さくすることができます。

とはいえ、真夏の日中など、電力消費が集中する時間帯には電力供給が足りなくなる恐れがあります。
そうした状況に備えて設置されているのが、ダイナミック・プライシングという仕組みです。これは、その時その時の状況に合わせて、電力の価格を決めるものです。
例えば、電力需要が高まる時間帯の電気代を上げることによって、電力使用者に自発的な節電を促すわけです。
実証実験では、5段階の料金設定を講じています。最大、通常価格の7.5倍の電気料金になります。
この最大料金を、真夏の日中、冬場の朝と夜に設定することによって、高まる電力需要を軽減することができます。
気象予測をもとに電力需要を予想、それに合わせた料金設定も行うなど、非常に能動的な価格設定を行います。

ただ実際に、一般の消費者がどういった行動を起こすかは未知数です。
電気料金が上がる時間帯の電化製品の使用を控えるのか、少々の値上げでは生活のスタイルは変えないのか。そうした消費者の行動も、実証実験で明らかにしていく予定です。

需要に合わせた電気料金の設定制度は、各電力会社も導入を始めています。電力需要の少ない夜間の電気料金を下げるプランなど、時間別の料金設定で安定した電力供給を意識しています。