新しいコミュニティのあり方。エコヴィレッジに集う若者たち

三角エコビレッジ サイハテエコヴィレッジとは、持続可能な生活を目指すコミュニティのことを指します。1991年にロバート・ギルマンによって以下のように定義されました。

・ヒューマン・スケール(人間の身体)に即した設計がされている
・生活を送るのに十分な住居がある
・自然に害を及ぼさず、調和を持った生活が送れる
・人間の健全な成長が促進される
・持続的な生活である

実際に、熊本県宇城市には若者たちが集まって「エコヴィレッジ サイハテ」というエコヴィレッジがあります。静岡、広島、フランス…様々な地域から若者がこのサイハテに集っています。2011年の開村時は、全国から5世帯10人の人々が集まりました。

2011年に、東京の会社で映像デザイナーとして働いていた工藤さんが、「自分の好きなことにもっと時間をかけられる環境をつくりたい」という思いでサイハテを作りました。そんな時に、ちょうど宇城市で土地が売り出されているのを知って、インターネットで仲間を募集しました。
特別な農法も行われています。傾斜の土地を活かして、鶏の糞が自然と雨で下に流れるようにしていて、そこにある畑の堆肥になります。こうした考えはパーマカルチャーと呼ばれており、手間をかけない自然な農法のことを指します。
地元の人たちとも交流が深まっていて、高齢化に悩む地域にとって若者が集まってくるのは喜ばしいことのようです。

このように、モノを消費するのではなく、自然と調和し、必要なものは自分の手で作っていくというライフスタイルは徐々に注目を浴びているようです。
2011年には、マーク・ボイルによる『ぼくはお金を使わずに生きることにした』という本が発売されました。タイトルの通り、お金を使わずに生活していく日々を綴っています。しかし、お金がなくても生活できる、ということではなく、お金がなくても豊な生活はできる、ということを主張しています。トレーラーハウスに太陽光発電を取り付けて自給自足の生活を送っています。
2010年にも、ヘンリー・ディビッド・ソローの『孤独の愉しみ方』が発売されました。ソローは150年前にアメリカの森の中の湖畔で小屋を建て、自給自足の生活を送った思想家です。その生き様が、また新たに注目されています。

しかし、これらの本の著者はそれぞれひとりで生活を送っていますが、エコヴィレッジサイハテは複数の人たちで運営されています。ここに、日本人の「絆」を求める気持ちが見て取れるかも知れません。

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