燃料使わず草刈りを代行!荒れた田畑にヤギはいかが?

草刈りを行うヤギ空き地や、使われていない田畑。ぼうぼうにのびる草を刈るのは重労働です。
そんな手間を肩代わりしてくれるサービスがじわじわと広まっています。燃料いらずで、人の手を借りずに草刈りを行う。それを担ってくれれるのは高性能な機械ではなく、なんとヤギです。

福岡県中間市の公園では、10頭のヤギが黙々と雑草を食べています。この公園の管理を市から請け負っている市シルバー人材センターの人がヤギの世話を担当します。
このヤギは、市が飼っているのではなく、長期の間レンタルしているものです。ミクニ建設は道路斜面の緑化が本業の会社ですが、2010年からヤギのレンタルサービスを始めています。16頭のヤギを所有し、一匹のレンタル代は月1万5000円。
ミクニ建設の世良社長は、「草刈り機と違い燃料が発生しない。人の手を借りることなく草刈りをしてくれるのがメリット」と述べています。

ミクニ建設は特別ヤギとかかわりが合ったわけではないですが、取引先からアイデアを持ち寄られ、公共工事が低迷していたのもあってサービスを実施しました。
草刈りが必要となるのは、工場の空き地、住宅の庭と様々です。貸し出し期間は数ヶ月から半年と長く、これまでに20件の受注を得て2011年は1000万円の利益となりました。

草刈りにかかる時間は、どうしても長くなってしまいます。1頭でテニスコート1面分の広さの草を食べきるのに、数週間はかかります。しかし、動物と親しむ、という行為は効率だけでは語れません。世良社長は、子どもたちへの教育の一環として、小学校に貸し出すことも視野に入れています。
誰も手をかけなくなった耕作放棄地は、増える一方です。2010年の耕作放棄地は全国40万ヘクタールにもなり、20年前の2倍もの広さです。
こうした荒れた田畑にも、ヤギが投入されています。
和歌山県では、5頭やヤギを買い付けて、自治会や農家に無料で貸し出しています。農家らが集まった作ったまちづくり団体も、10頭のヤギで草刈りを行っています。
東京都と埼玉県を行き来する西武鉄道でも、武蔵横手駅の線路脇に生える草をヤギに食べさせて除草しています。このヤギたちをホームページ上で「エコパートナー」と呼び、ヤギを放ったことによる二酸化炭素の消費量の削減などを載せて、エコをアピールしています。

使わない土地の活用方法として、太陽光発電の導入も注目されています。
売電収入を得られるため、ただ土地を放おっておくよりもお得です。
農地に太陽光発電を導入するには農地転用が必要なので、注意しなければいけません。

ヤギは小柄なため女性やお年寄りでも扱いやすく、飼育コストも高くありません。
似たような例としては、田んぼの害虫などを鴨に食べさせる合鴨農法があります。
一件アナログな手法にも思えますが、実にお手軽なサービスなのです。