東京から新潟へ引越した出版社!地方で働くからこそ生まれるメリットとは?

田舎への移転ITが社会で爆発的に流行し始めたころ、「もうわざわざ東京にオフィスを置く必要はない」ということが言われていました。
メールで用件は伝え合えるし、画像などのデータのやりとりもできるからです。
しかし、現在も多くの会社は東京に集中しています。

そんな中、東京から新潟県南魚沼市に引っ越した出版社があります。食と温泉をテーマに、中高年のライフスタイルを牽引する雑誌「自遊人」。代表である岩佐さんが大学生時代に作った会社で、現在社員は約20名です。
移転するまでは、東京都日本橋にオフィスを構えていました。しかし、来訪者が絶えず、常に働き通しの環境で体調を壊す社員もいたそうです。コンビニやファーストフードが近くにあるので、そこで食事をまかなうことも多かったとのこと。

しかし、コスト削減や、米作りへの関心などから、新潟県魚沼市へと移転することを決めます。東京からは、新幹線を使って約2時間の距離。独身の社員4人が会社と一緒に魚沼市に住むことを決め、家族がいる社員は東京の広告部に残るなどの形をとりました。

ITが発達しても東京に会社が多く残る理由として、「東京にいないと情報感度が下がる」ということがよく挙げられます。日本の最新の情報の発信地である東京にいないと、時代の流れに置いていかれてしまう、ということです。そのため、自遊人の移転も、「うまくいくはずがない」と言われました。

しかし、いざ移転してみると、落ち着いた環境のおかげで集中して作業がこなされ、徹夜はなくなりました。東京から離れたことによって、来客が減ったことも大きいです。
近くにファーストフード店などもないことから、夕食は社員の手作り。当番制で、野菜が中心の料理が振る舞われます。

移転によって収入は減りましたが、岩佐さんは「全てを手に入れるのは無理」と語っています。

自遊人は、国産や無添加にこだわった食品の通信販売も手がけています。

自遊人 オーガニック・エクスプレス
http://www.jiyujin.co.jp/organic/

原料や製法を自社で指定して、企画開発しています。品数は500店を越え、今では売り上げの7割を通信販売が占めています。また、社員で実際に米作りも行っています。

自遊人は、東日本大震災を受け、雑誌の刊行を隔月から年4回に減らし、カフェや農園へと力を入れています。
ITがいくら発達したと言っても、東京と地方は同じ環境ではありません。
しかし、岩佐さんがおっしゃるように、全てを手に入れることはできません。
「東京と同じことができない」というのは、実はそれほど大事なことではないのかも知れません。

 

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