廃品に新しい命を吹き込むエコプロジェクト。「ビジネスになること」が条件

廃品を生まれ変わらせるニューズド・プロジェクト今までだったら捨てられていたものを、新たな視点から見直し、他の製品として生まれ変わらせている団体があります。
特定非営利活動法人の、ニューズド・プロジェクトです。
英字の古新聞でバッグを作ったり、車のシートベルトで蝶ネクタイを作ったりしています。

材料は、廃材や、売れ残った在庫品など。
そのままだったら捨てられてしまうものに、新しい命を吹き込んでいます。
この2年間で十数の商品を作り、雑貨店やウェブで販売しています。

「古くなってしまったものを
新たな視点で見ることで、
別の新しいものとして蘇らせる。」

これは、ニューズド・プロジェクトのウェブサイトに載っている、彼らのコンセプトです。

2011年の東日本大震災のあと環境省から声がかかり、環境省とがれきを材料にした商品の開発も進めています。
また、去年から始まった「ゴミコン」は、今年も2回目の開催が決まっています。ゴミコンとは、廃材を材料に、新製品を作るコンテストのこと。広く出場者を募集し、書類審査とプレゼンテーションで、優勝の1作品が選ばれる予定です。

使われる廃材は、ニューズドの活動の中で関係が生まれた企業のもの。今年は、自動車のエアバッグの布、使い古されたバレーボールなど、計15種類の材料が用意されています。この材料に限らず、定期的に排出され、ある程度まとまった量が捨てられるものであれば、利用可能です。

製品のプロデュ—スを行う青山さんは、「製品化のアイデアはあるけれども、それをどのような工場に作ってもらい、どのような販売ルートに乗せればいいのか分からない、という声がある」とおっしゃっています。
問い合わせには、ただ単に捨てるものを減らしたい、というだけでなく、CSR(企業の社会的責任)の一環として行いたい、自社が思いを込めた素材をできるだけ捨てずに生まれ変わらせたい、といった考えが込められているようです。

ニューズド・プロジェクトは、ただの廃品を再利用するボランティアではなく、「継続的なビジネスになること」という条件があります。
安定した利益が出て、材料となる廃材も一定数が定期的に排出されることが、必須となります。
これは、一見厳しい条件にも思えますが、環境への配慮をただの自己満足に終わらせず、ビジネスとして昇華させることによって、より確実で、安定的なエコ活動となります。

エコをこころがける、と口で言うのはとても簡単ですが、継続的に、諦めずに続けるのは非常に困難です。そうした活動には献身的な努力が必要ですが、ビジネスとして成功すれば、多くの人、企業が参画することができます。
廃品を新しい商品に変える。これは、新しいエコビジネスなのかも知れません。

■参考資料
NEWSD
http://newsed.jp/

 

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