学園祭をもっとエコに!首都圏の大学が廃油を集めて燃料に

食用油をリサイクルしてバイオディーゼル燃料に秋と言えば、学園祭シーズン。大学生たちが、模擬店などで大学をにぎやかにします。
揚げ物など、飲食店も多く出る学園祭ですが、その際にでる食用油をただ捨ててしまうのはエコじゃない、という考えから、首都圏の13大学が「キャンパス油田2012」という取り組みをはじめました。

この取り組みを主導するのは、捨てられる食用油を回収してリサイクルする、「ユーズ」という会社。学生たちが有志で作っている「ECO学園祭ネットワーク」などを通じて、キャンパス油田が結成され、2011年から活動しています。
各大学で出た食用油を一斗缶にそれぞれ集め、ユーズが回収してバイオディーゼル燃料にするというものです。
こうして作られた燃料は、ディーゼルトラックの燃料に使われます。軽油を使うよりも二酸化炭素を削減することができます。
キャンパス油田に参加している大学同士が燃料を融通しあって、学園祭でディーゼル発電機の燃料に使うといった計画もされています。
2011年は9つの大学が参加し、集めた廃油は3395キログラムになりました。今年は、13の大学が参加します。

一橋大学は、学園祭からでる廃油だけでなく、地域住民からも廃油の回収を行いました。学園祭が行われている期間、油を回収するブースを設け、家庭で出た古くなった油を回収しました。
これにより、地域住民の持ち寄りだけで昨年は180リットルの廃油を集めることに成功しました。今年はさらに、「くにたち油田2012」と銘打ち、学園祭と同時期に開催される2つの市内の祭りでも廃油回収を行います。
上智大学では、大学内の食堂や近隣の小学校から集めた食用油でキャンドルを制作する体験教室を開いています。楽しみながらエコを学べるとして、親子から好評な取り組みだそうです。

家庭で出た油は、高価な凝固剤を使って捨てられていたり、時にはそのまま排水溝に流されるといったこともあります。
今回の取り組みのように、捨てられるはずだったものを回収して再利用するというのは、エコの基本的な姿勢であり、大切なものです。
そうした取り組みが、学園祭といった身近で親しみやすいところから生まれるのは、再利用の意義を広めるのにも効果的です。