自然を楽しみ、自然を守る。旅行の新しい形、エコツーリズム。

エコツアーエコツーリズムとは、地域の自然環境や歴史、文化を観光客に伝えることによって、その価値が多くの人に理解され、保全されていくことを目指すものです。観光客に地元の魅力を伝えることで、そこに住む人々も自分たちの地域の大切さを再認識し、地域の魅力が高まっていくと考えられています。

日本では平成19年に、「エコツーリズム推進法」という法律が制定されました。地球温暖化などの環境問題が話題になったころから、エコツーリズムが多く実施されるようになってきました。しかし、環境への配慮がないエコツアーが行われ、現場の自然を傷つける、という問題もわき上がってきました。
たとえば、屋久島の縄文杉は、多くの観光客が訪れることによって木の根が踏みつけられ、木が傷ついてしまうという事態になりました。
こうした問題を受け、適切なエコツーリズムの枠組みを作るため、エコツーリズム推進法は制定されました。

この法律は、

1. 自然環境の保全
2. 観光振興
3. 地域振興
4. 環境教育

の4つの推進を目指しています。
また、この法律の特徴として、いわゆる自然環境だけでなく、自然と密着するその土地の文化の保全も目指している、ということが挙げられます。

このエコツーリズムは、国だけでなく、地方でも積極的に推進されています。

たとえば、栃木県大田原市では、農業などの資源を生かした、「グリーンツーリズム事業」を始めることを発表しました。これは、農業などを通じて観光客を呼び込み、地域を活性化させるものですが、なんと、市が出資してグリーンツーリズムを行う会社を設立することが決まっています。
グリーンツーリズムも、エコツーリズムとほぼ同じ意味で、自然を体験することを目的しています。
大田原市のグリーンツーリズムの場合、ターゲットは首都圏の家族や、修学旅行生です。田植えや収穫などの農作業や、農家でのホームステイを企画しています。また、高齢者向けの、リハビリ農業体験も構想しています。

このような体験型ツアーではなく、観光型のエコツアーの場合、観光と環境保護を両立させるのは、難しい問題です。
上で紹介した縄文杉のように、「自然を知るために自然を傷つける」ということになりかねません。

ただ、一番大事なのは、「持続可能な自然」を作ること。自然に過度に負荷をかけなければ、問題はありません。
現地の自然環境や、生態系を壊さないよう注意しつつ、エコツアーで日本に広がる自然と触れ合ってみましょう!

 

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