芝生より手軽で効果は変わらず!建物の屋根にコケを生やそう!

コケで屋上緑化屋上緑化といえば、芝生。
緑の芝生で屋根を覆うことで暑い日差しを遮り、建物の温度が上がるのを防ぎます。
しかし、最近は新しくコケが注目されています。

従来屋上緑化に使われていたのは、芝生や、サボテン化の植物でした。
しかし、近年コケの使用が増えています。

緑化に使われているのは、スナゴケと呼ばれる種類のもの。
わずかな水分で生きることができ、乾燥にも強い植物です。雨で得る水分で十分なため、手間がいらないのが特徴です。
また、コケはシート状になっていて、置くだけで効果を発揮します。

その手軽さから、四谷駅のホームの屋根でも、2012年の3月からコケが設置されています。
ホームの屋根ということで土を載せるのは難しく、芝生は設置できませんでした。しかし、コケなら簡単に設置できるので、採用されました。

芝生とコケの効果を比較する実験も行われています。
明治大学の加治屋准教授が行った比較実験によると、芝生とコケの緑化効果はほとんど同じでした。
夏場の暑い日差し。何も手を加えていない屋根は50℃の熱を帯びましたが、芝生とコケを設置した場所は30℃に留まりました。

実際にコケで緑化したある美容室は、夏場でも冷房の温度は28℃で固定。
十分涼しく、電気代も3割ほど安くなったそうです。

緑化のためのコケを製造して、特産品にしようとしている地域もあります。
愛知県にある川津南地区では、耕作放棄地を活かしたコケ作りが行われています。
もともと、稲作や農作でにぎわっていた川津南地区ですが、後継者不足などの問題から放置された土地が多くなっています。
コケは、入れ物に種をまくだけで成長してくれます。
またコケは軽いため、高齢の方でも十分管理ができるのです。

乾燥に強いといっても、若いコケは強い日差しには弱いです。
それは、もう使われずに放置されていた農業用のハウスに入れ、ハウスにネットを被せることで解消されました。
また、自作のスプリンクラーを作って湿度も最良なものに保っています。
来年の夏の出荷を目指して、制作が続けられています。
コケのプレートは、1枚数千円で売られる予定です。

芝生緑化の欠点としては、人の重みには傷ついてしまうという点が挙げられます。
そのため、人が出入りする屋上などには芝生を、人が立ち入らない屋根にはコケを設置するといった使い分けが肝要です。

コケによる緑化は節電だけでなく、ヒートアイランドを抑える役割もあります。
置くだけで緑化ができる、という手軽さは、広く支持を集めそうです。
地面に生えていたコケが、次々と空に近い屋上に設置されていく光景も、不思議でなくなるかも知れません。

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