ガラスだけでなくフィルムも登場!遮熱と採光を両立させる秘密とは?

エコガラス
前回は、エコガラスの概要についてご説明しました。
今回は、エコガラスの具体的な性能を追ってみます。

まず、ガラスによって室内の熱と採光にはどのような違いが生まれるのか、以下に簡単にまとめました。

1枚ガラス
明るいが暑い。
採光 89.4%
熱  85%
いわゆる「普通のガラス」です。遮熱はできませんが、採光への需要からそのまま使われることが多かったものです。

熱線反射ガラス
涼しいが暗い
採光 30.9%
熱  43%
1枚ガラスに比べて、熱を半減することに成功していますが、採光も著しく減少しています。

エコガラス
涼しいし暗くならない
採光 69.4%
熱  43%
熱線反射ガラスと同じ遮熱性能を持ちつつも、2倍以上の採光を実現しています。

太陽光は、その波長によって、紫外線、可視光線、赤外線の3つに分かれています。採光と遮熱に関連してくるのは、そのうちの可視光線と赤外線の2つです。
可視光線とは人の目に見える波長領域を持っており、部屋の明るさに関係してきます。
赤外線は太陽光の半分程度の熱エネルギーを持っており、ガラスの透過率が下がるほど、部屋に熱は入りません。

エコガラスの肝は、可視光線を70%ほど通し、赤外線を10%以下に抑えているところです。つまり、採光に関する光は通して、熱に関係する光は遮断しているのです。

太陽光を遮断するためには、ガラスの表面に薄く金属をコーティングする必要があります。熱線反射ガラスもエコガラスもコーティングを行っていますが、お互いの金属の層に違いがあります。
熱線反射ガラスは、表面にチタン、ステンレスといった金属をコーティングします。
エコガラスは、銀を重ねた100〜200ナノメートルの薄い層をコーティングしています。ナノメートルは1mmの1000分の1という、非常に小さい単位です。
この配合が、採光と遮熱の両立を担っているのです。

エコガラスは、2枚のガラスから作られています。これは、エコガラスが冬に対応した二重ガラスを元にしているからです。冬は部屋の中の熱を逃さず、夏は冷房を効果的にするとして、冷暖房費を年間で35%軽減できると計算されています。

最近は、ガラスの上に貼る遮熱フィルムも人気です。こちらも以前までは熱線反射ガラスのように、遮熱する代わりに採光が小さくなるものが売られていましたが、エコガラスのように遮熱と採光の両方を実現する「マルチレイヤーNano」シリーズが開発され、こちらも需要が高まっています。
フィルムの場合、ガラスを取り替える必要がなく手軽でコストが低いため、一般的なガラスを使っているオフィスビルなどで人気です。
神奈川県の逗子市役所は、500m²の窓に遮熱フィルムを貼りました。ガラスを飛散させない効果もあります。

設置するだけでエコになる。
こうした一手間で、涼しい夏を送ってみてはいかがでしょうか。

 

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