屋根に塗っても、内装に塗っても効果アリ!JAXAも認めたガイナの威力

苦労に苦労を重ねて開発したガイナですが、その成果は社会に認められないままでした。

石川社長はガイナの販売をやめることも考えました。
そんな折り、昔営業に回っていた建築家から連絡がきます。
その建築家はブティックの建設をまかされていたのですが、デザインの関係上、分厚い断熱材は使えませんでした。そこで、日進産業の塗る断熱材を使ってみようと考えたのです。

これが、ガイナが世に出回る大きな一歩となりました。

ガイナを使ってみると、従来の断熱材よりも効果が高く、一気に評判を呼びました。
今は、建築物だけでなく、60台以上の車を運ぶ輸送船の屋根にも使われています。中の車を保護するためです。30隻以上の輸送船に、ガイナは使われています。

ガイナは、屋根だけでなく、内装に塗っても高い効果が望めます。
屋根に塗った断熱材は太陽光を反射し、中に塗ったものはクーラーの冷房など、冷たい空気を反射して部屋からを逃がさないのです。
これは冬でも同じで、外の寒い冷気を跳ね返し、中の暖房をしっかり家の中に閉じ込めておくことが可能です。
また、ガイナは耐久力にも優れ、15~20年の間は塗り替えなくても効果を維持します。

日進産業は、宇宙開発のJAXAとも手を取り合うことになります。

ロケットの先端部分をフェアリングと言い、この中には人工衛星が格納されています。
人工衛星を熱から守る必要があるのですが、ロケットの発射時は、空気との摩擦で表面の温度は300度にもなります。この高温に耐えるだけの断熱技術を、JAXAは開発しました。

JAXAは最先端の技術をより多くの人に使ってもらうため、民間企業に技術を提供しています。しかし、誰にでも提供されるわけではなく、非常に厳しい性能試験を経てから、ライセンスは付与されます。
そして、断熱塗料を製造している54社が試験に臨み、大手企業を抑えて日進産業が認められることになりました。
JAXAの技術を取り込み、ガイナはより高品質なものへと生まれ変わることができたのです。

枝野経済産業省も、ガイナの効果を直接見るため、日進産業へと視察を行いました。

原子力発電所の停止によって、日本の電力は危うい状態です。節電は必須ですが、熱さにやられて熱中症になるのは避けなければなりません。
断熱への需要が高まる今、ガイナはさらに多くの注目を集めています。

開発から10年間全く売れなかった塗る断熱材ガイナは、今や日本を支える断熱材になりつつあります。
「分厚くなければ意味がない」
そんな断熱材の常識を打ち破ったガイナの裏には、真摯に自社の製品を信じ続けた日進産業のひたむきさがありました。

 

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