財政難、市民の反対…老朽化が進むゴミ処理場の再建を阻む壁

ゴミ処理場が直面している問題千葉市のゴミ処理場は、34年前に作られたもので建物の老朽化も進み、立て替えの必要があります。しかし、立て替えにかかる費用は182億円。財政難にあえぐ千葉市は、ゴミ焼却場再建の費用を捻出できずにいます。

千葉市は、3つの清掃工場を持っています。これで、年間30万tあたりの可燃ゴミを処理してきました。
財政的な面で焼却場の立て替えができないため、ゴミの減量が必要となっています。
千葉市は、燃えるゴミの回収日を減らし、資源ゴミを細かく分類することで一定の効果を得てきました。しかし、そのペースは落ち、また違ったアプローチでゴミの減量を実現しなければいけなくなりました。

そこで千葉市は、ゴミの分別や削減を積極的に行っている町内会、個人の表彰を行いました。2011年の受賞者は、14組です。こうして市民の努力を目に見える形で認めることによって、ゴミ減量への意識を高めてもらおうという狙いです。

受賞したうちの1つの団地は、捨てるゴミの種類を大きく書いたゴミ箱を用意し、ちゃんと分別できているかを住民がチェックしています。またある自治体では、捨てられているゴミをチェックし、メモとして使われたゴミやお菓子の箱など資源ゴミになるものは取り出し、分別しています。

千葉市のケースは財政面が問題でしたが、他の理由で苦しむ市もあります。

立川市では、32年前に作られた2つの焼却場が、年間3万7000tのゴミを処理しています。千葉市同様、焼却炉の立て替えに迫られていますが、移転先の場所が見つからず、立ち往生の状態です。
地元住民との約束で、新しいゴミ焼却場は、同じ場所での立て直しではなく、移転しなければならないのです。

ゴミ処理場の煙突から出る煙や、景観の問題から、地元住民には我慢してきたという思いがあります。立川市の状態に理解を示しつつも、移転を絶対条件としています。

このようなゴミ処理の問題は、今後も多発していくと考えられます。
今稼働している焼却炉は、高度経済成長期に作られたもので、再建の必要があります。
しかし、人口急増地帯が増えている中、新しいゴミ焼却場を見つけるのは困難です。人口の増加を抑制するのは現実的ではありません。なので、都心への人口増加を前提に、中長期的な視点で焼却場を建設しなければなりません。

ゴミが私たちの生活からなくなることはありません。
ゴミの問題を解決するためには、住民の協力が必要不可欠です。
自治体は、ゴミの問題を地域全体のものとして住民に説明していくことが、解決への大切な一歩となります。

 

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