大量の瓦礫を再利用!電力や堤防に生まれ変わる東北の瓦礫たち

東日本大震災によって生まれた、大量の瓦礫。
これらの瓦礫を、処理するのではなく、再利用しようとする取り組みをふたつご紹介します。

まずは、木材を使った、バイオマス発電です。
瓦礫は被災地全体に1700万tあると言われており、被災地の焼却炉で処理したり、埋め立てる予定ですが、作業が進んでいません。

そこで、「日本バイオマス開発」は、気仙沼しと提携して、大量の木材を山形県に保有するバイオマス発電所まで運び、瓦礫をバイオマス発電の燃料として活用しています。
瓦礫は廃棄物系としてバイオマス発電の燃料になります。
気仙沼市の協力によって、実現することができました。発電用に、木材を細かく砕く作業や、山形までの運搬費を、気仙沼市が補填してくれたのです。
瓦礫の中には、ダイオキシンが発生するおそれのあるゴミも混ざっています。それらは山形県の工場で木材と分離させられ、最終的には人の手によって完全に分別する。その人件費の一部も、気仙沼市が出しています。

しかし、瓦礫が放射性物質で汚染されていないかという、地域住民からの不安の声も上がっています。日本バイオマス開発は、毎日届く瓦礫を検査し、安全性を確かめてから作業を行っています。
津波によって防波堤が破壊された釜石湾では、コンクリートの瓦礫の再利用が行われています。

津波によってくだけた大量の瓦礫。重さは数千tに及ぶものもあり、撤去は困難です。
この状況に最も悩まされているのは、地元の漁業者です。
瓦礫が散乱している限り、港に船はつけられず、海底の瓦礫に網がかかってしまう可能性もあります。

そこで、まずは水中で瓦礫を砕き、クレーンで引き上げるという作業が行われました。
引き上げられた瓦礫は、新しく建設される防波堤の土台として使われます。
海底に瓦礫を敷き詰める、5m底上げします。その上に、新しく防波堤を作るのです。これにより、新しく防波堤を作るコストを下げることができます。

また、瓦礫はアワビの漁場にも使われてようとしています。
津波によって、アワビは海へと流されてしまいました。
新しく、3万tの瓦礫を使って、アワビの漁場が作られています。

アワビの生育条件は、餌となる海藻が生えていることと、身を隠すところがる、というのがキーになります。
細かい瓦礫が溢れる海底は、アワビにっとて好条件な土地なのです。すでに海藻は生え始めており、数年後の状況が期待されています。

大量の瓦礫は、処理するのにも手間やお金がかかり、思うように撤去が進みません。
再利用、という形で、瓦礫を有効に使うことができれば、より早い復興が望めます。

 

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