毒がエネルギーを救う!?注目が集まる新しいバイオ燃料

ジャトロファバイオ燃料の代表格と言えば、トウモロコシやサトウキビ。
しかし今、新たなバイオ燃料に注目が集まっています。それは、メキシコ原産のジャトロファという木。
東南アジアやアフリカといった、温暖な土地に生息しています。
日本でも、戦時中に戦車の燃料として使おうと、インドネシアで栽培していたという話があります。

バイオ燃料として注目されているのは、ジャトロファの実から取れる種です。
この種に火をつけると、約2分間も燃え続けます。種の30%は油でできているからです。
この油から不純物を取り除けば、軽油の代わりとして使うことができます。
また、この種には毒があるのですが、これが今までのバイオ燃料の欠点を補うと考えられています。

従来のバイオ燃料であるトウモロコシやサトウキビは、燃料だけでなく食料としても需要があります。そのため、バイオ燃料としての使用が増えると価格の高騰を引き起こしてしまうという問題点がありました。
しかし、ジャトロファの種には毒が含まれ食用としての価値がないため、そうした問題がありません。

エネルギー自給率の低い日本としても、注目の価値があるバイオ燃料です。
将来的には、化石燃料の代替としても利用されることが期待されています。

実際に神奈川県では、ジャトロファから作った燃料をもとに、試験的にバスが運行されています。この燃料は軽油とほぼ同じ性質を持っているため、従来のエンジンをそのまま使うことができます。
また、石油は中東の情勢などに価格を大きく影響されますが、ジャトロファにはその心配がありません。
安定した価格も、燃料として魅力的な資質です。

バスの燃料を作ったのは、神奈川県小田原市にあるベンチャー企業、日本植物燃料。
アフリカやアジアからジャトロファの種を輸入し、バイオ技術の開発を進めています。
実用化に向けて課題となったのは、製造コストの削減。どんなにエコな製品でも、高コストなものは選ばれません。
油から不純物を取り除くための薬品を改良した結果、2割のコストを下げることに成功しました。
日本植物燃料は、3年後に生産量を300倍にするのが目標です。現在使われている軽油よりも安価になることが期待されているため、バス会社や、運送会社からも問い合わせがきているそうです。

沖縄では、ジャトロファの栽培が進められています。
種には毒があるため、害虫の影響を受けません。わずかな水と肥料で栽培が可能なため、手間もかかりません。収穫も年に4回行うことができます。

トウモロコシやサトウキビと違い、食料的な問題を抱えていないジャトロファ。
新しいバイオ燃料として、エネルギー問題解決の担い手になるのを期待されています。

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